小川洋子 『博士の愛した数式』
2006年 01月 19日
今更な感じもしますが、『博士の愛した数式』を読みました。いい作品だなぁと思いました。これまでに読んだ小川洋子さんの作品は、どれもちょっとソラオソロシイ感じのするものだったけれど、『博士~』はオソロシサ以上に優しさが詰まっていて、読んでいて心地よい作品でした。(映画の公開前にネタバレするような記事を書くのもなんなので、後は私的な感想です。)
作品で重要な役割を果たすのが数学と阪神タイガースなのだけれど、92年といったら私がこれまでの人生の中でいっちばんプロ野球にはまっていたときなので、個人的にはその辺もおもしろかったです。私はヤクルトファンでしたが、あの年の試合はテレビの前で正座して見ていました。だからあのときのペナントレースを軸にして、彼らと向かい合っているような気分になりました。パチョレックとか、名前を見ただけで嬉しかったです。(関係ないけどパチョレックって、シベリアンハスキーに似ていませんか?)
野球についての記述で私がじぃ~んとなったように、数学に興味のある人は博士の語る数式の説明に殊更じぃ~んとしたりするのでしょうか。それとも私のように、数学が全然分からない人のほうが、詩としてそれらを受け止められるのでしょうか。この辺は理系のオットにも感想を聞いてみたいと思っています。
作品に出てくる「素数」や「フェルマーの最終定理」のことを、私はオットに教えて貰いました。なので小川洋子さんの記す美しい言葉とは別に、私は私にとって一番大事な人が私のために語ってくれた数字のお話を持っているわけです。『博士~』を読んでいる間もそのことがずっと胸のうちにあり、オノロケ病の発作が起きそうになりました。これについては、書き始めるときりがないので、この辺でやめておこうと思います。
作品が好きかということでいうと、先日書いた池澤さんの『スティル・ライフ』のほうが好きです。でもうまさという点で、『博士~』は、ちょっとスゴイなぁという気がしました。
作品で重要な役割を果たすのが数学と阪神タイガースなのだけれど、92年といったら私がこれまでの人生の中でいっちばんプロ野球にはまっていたときなので、個人的にはその辺もおもしろかったです。私はヤクルトファンでしたが、あの年の試合はテレビの前で正座して見ていました。だからあのときのペナントレースを軸にして、彼らと向かい合っているような気分になりました。パチョレックとか、名前を見ただけで嬉しかったです。(関係ないけどパチョレックって、シベリアンハスキーに似ていませんか?)
野球についての記述で私がじぃ~んとなったように、数学に興味のある人は博士の語る数式の説明に殊更じぃ~んとしたりするのでしょうか。それとも私のように、数学が全然分からない人のほうが、詩としてそれらを受け止められるのでしょうか。この辺は理系のオットにも感想を聞いてみたいと思っています。
作品に出てくる「素数」や「フェルマーの最終定理」のことを、私はオットに教えて貰いました。なので小川洋子さんの記す美しい言葉とは別に、私は私にとって一番大事な人が私のために語ってくれた数字のお話を持っているわけです。『博士~』を読んでいる間もそのことがずっと胸のうちにあり、オノロケ病の発作が起きそうになりました。これについては、書き始めるときりがないので、この辺でやめておこうと思います。
作品が好きかということでいうと、先日書いた池澤さんの『スティル・ライフ』のほうが好きです。でもうまさという点で、『博士~』は、ちょっとスゴイなぁという気がしました。
by masagonasu
| 2006-01-19 13:13
| 本・漫画